藤原大輔トリオ_COMALA





藤原大輔トリオ
COMALA


国産ジャズトリオ"phat"を率いて、これまで2枚のアルバムをブルーノートレーベルからリリース、その後も「quartz head」名義でエレクトロ界隈での活動や、芳垣安洋主宰「Orquesta Libre」、松本健一主宰の「SXQ」など数多くのグループに参加しているサックス奏者、藤原大輔の12年ぶりの新作は「南米文学」をテーマにしたコンセプト・アルバム!

■藤原大輔(TenorSax, Flute, Synthesizer) / 外山明(Drums) / 井野信義(W-bass)■藤原大輔(サックス)が、井野信義(ベース)と外山明(ドラム)をメンバーにむかえ、2012年から6年の歳月をかけて到達した1st アルバム。本作は、藤原のオリジナル・アルバム『白と黒にある4つの色(2003)』、『Jazzic Anomaly(2004)』から続く【 表象音楽】 と【 インプロビゼーション】 をテーマにしており、それぞれの楽曲は、南米文学の偉人たち、ガルシア・マルケス、ファン・ルルフォ、ロベルト・ボラーニョなどの小説で描かれている情景や登場人物から想起されたメロディーを元に作られている。本作は、南米文学に顕著に現れる土着的な死生観が、幻想と現実のゆらめき(=マジック・リアリズム)としてサウンドに表現されており、篠笛や琵琶などから演奏される純粋邦楽にも通づる「間」が骨格となっている。現代音楽的でポピュラー音楽の枠組みを超えたメロディーと、ビートやグルーヴにさえ固執していないかのような自由なドラミング、そしてすべてを受け入れる奥行きと透明感のあるベースは、南米文学に通じる「あるはずのないものへの尊敬」を介して、リズムの隙間に存在する静寂、呼吸、といった物の有様そのものを表現するかのような静的でありながら温度の高いサウンドを創造し、ドメスティックな土壌に生まれる新しい音楽の可能性を示唆する。レコーディングおよびミックスのエンジニアには、ジム・オルークや前野健太などとも親交の深いジョー・タリアを迎え、2018年の8月に神保町の試聴室にてライブ・レコーディングされた。カバー・アートは惜しくも解散がアナウンスされたsakanaのギターリスト/イラストレーターの西脇一弘。


<トラックリスト> (楽曲名 / 小説名 / 著者名) 
1. Comala / Pedro Páramo / Juan Rulfo 
2. Sonora 2 / Los Detectives Salvajes Roberto Bolaño 
3. Cafe La Havana, Bucareli / El Ojo Silva / Roberto Bolaño 
4. Susana San Juan / Pedro Páramo / Juan Rulfo 
5. Óscar Amalfitano / 2666 / Roberto Bolaño 
6. Eréndira / La increíble y triste historia de la cándida Eréndira y de suabuela desalmada / Gabriel García Márquez


[release]2019/05/22
[price]¥2,000+tax
[format]CD
[cat]DKR-001
[genre]邦楽/J-JAZZ