ジャカルタを拠点とするトリオ、アリとレバノン出身のコンポーザー/マルチインストゥルメンタリスト、シャリフ・メガルバンによるプロジェクトが始動。インドネシアとアラブ世界の間で長く続く文化交流の歴史に根ざしたコラボレーション作『ティラカット』、リリース。
『Tirakat』は、ジャカルタを拠点とするトリオ、Aliとレバノン出身のコンポーザー/マルチインストゥルメンタリスト、Charif Megarbaneによるプロジェクトで、インドネシアとアラブ世界の間で長く続く文化交流の歴史に根ざしたコラボレーションだ。Aliは1970年代のインドネシア・サイケデリックファンクをオルケス・ムラユ、ディスコ・グルーヴ、アラブの旋律形式と融合させることで知られ、一方、Megarbaneの膨大な作品群はジャズ、ライブラリー・ミュージック、地中海風アレンジを通じ、同様の地域横断的な潮流を一貫して探求してきた。両者を結ぶのはジャンルだけではない。重なり合う歴史、参照点、そして継続する文化体験によって形作られた共通の音楽的語彙である。『Tirakat』はコラボレーションを単なる様式融合として捉えるのではなく、この長い蓄積と適応の過程を反映している。アルバムは堆積した音楽史を参照しつつ、現代的で共有された演奏主導の音楽制作手法に根ざしている。使用される楽器の大半は西洋起源だが、演奏技術と感性はインドネシアとレバノンで形成されたものであり、純粋性よりも流通への関心を強調している。タイトル『Tirakat』は、より深い目標を追求するための規律、忍耐、献身を意味するジャワの修行を指す。アラビア語のタリカ(「道」または「方法」)に由来するこの用語は、アルバムの概念的基盤を反映している。『Tirakat』は過去を再構築することではなく、受け継がれた参照点が現代の表現をいかに形作り続けているかを認識することにある。



